横浜美術館に、ファッションとアートの展示を見に行って来た。
江戸後期から明治時代における、
日本文化と、西洋の文化の融合をアートを通して見ることができた
鏑木清方「嫁ぐ人」 1907(明治40)絹本着色、一幅 182.8×115.4cm 鎌倉市鏑木清方記念美術館蔵
これなんてすごかった。女性がタバコをすう。タイルの上にいる。指輪をしている。アクセサリーをしている。花束を持っている。西洋の椅子に座っている。鳥かごで鳥を飼っている。
そして、この着物は、日本の文化を参考にして海外で作られたものらしい。なんと着物まで逆輸入。
明治時代に戦勝国となった日本が、国力を拡大させていた当時、
裕福な家庭では、女性がより美しく、綺麗な着物を着るようになっていたそうだ。
花束を持った女性は、なんとも嬉しそうな顔をしている。男性からもらったのだろうか。
当時から花束をもらう文化は、あったのかなぁ。
「昭憲皇太后着用大礼服」 1910年頃(明治末期)共立女子大学博物館蔵
19世紀中頃から、ヨーロッパでジャポニズムが盛んに広まった。
着物でもありながら、ドレスでもある。しかし、刺繍は美しいお花。
しかし、実際に見てみると、意外と質素そうにも見える。そこが日本のようなのかな。
と、考えながら、ふと思うことがあった。
アートは、常に、新しい美しさを追い求めていたのではないか、と。
「印象派」「キュビズム」「ジャポニズム」「ミニマリズム」「シュルレアリズム」
様々な文化を作り上げて来たが、それはアーティストが
「あ、こんなことをして見たら、面白いんじゃないか。」
「あ、この文化と融合させたら、新しいものが生まれるのではないか」
と、思いつき、次々と生まれたものだろう。
"それぞれの分野のベストを融合させていく。"
これは、映画、ララランドにも見れた考え方でもある。
ララランドの監督、デイミアン・チャゼルは
「ミュージカルを現代でもっと広めたい」という強い想いを持っていた。
そこで、未だかつてのミュージカル映画のベストだったシーンを
今の時代に合わせて少し変更を加えながら、追加させていったのだ。
singing in the rain、West side storyなどの名シーンに似ているシーンがララランドにもあったのも、
納得がいく。
それぞれの分野のベストを融合させていく。
カフェでもこの考え方、やってみよう。
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