WeWorkについて考えてみた

人間味すらもデータ化される社会になる。


対面の会話は、特別な存在だ。直接目があうと、人によっては緊張するし、目を合わせられないこともある。そして、これはある意味、対面でないと伝えられない想いなどが存在することを意味している。


そして、人々は言うのだ。「カフェは、人間味があり、今後も絶対になくならない。」と。確かに、対面コミュニケーションが続くのは間違いない。しかし、カフェの形態は大きく変化するだろう。なぜか。それは、オフラインの世界までもが、少しずつ"データ化と合理化の波"に飲まれているからだ。


先日、opendoorと言う不動産テックの記事に関してnewspicksで以下のようにコメントをされている方がいた。



やばり鍵となるのは「データ」。オンラインの情報空間は、ここ20年で膨大な規模に拡大したが、一方で大量のノイズも生み出すことになり、オンライン情報そのものに対する信頼感が相対的に下がってきているとも言える。そんななか、オフラインの人と人がリアルな場所でやり取りする情報、そしてオンラインには載ってこない「生」の世界に根ざした情報は、どうにしかしてそれを得る仕組みが必要になる。そして、そのオフライン情報へのアクセスに希少性があればあるほど、ビジネス価値も高くなる。

↑記事はこちらから。



オンラインのデータは、あくまでも人の行動履歴などを元に作られたものだった。つまり、言ってしまえば人間が捨てたゴミ箱のデータをかき集めまくって作られたごみ発電のようなものだ。本当に重要なのは、人間が普段オフライン上で生み出している行動や考えの方なのだ。今までは、それは絶対にデータ化することは出来なかった。ある程度アンケートを取ることで、「〜の傾向がある」と述べることはできても、確実な解答をすることは難しかった。ただ、そこがデータ化されてきているのだ。それが、weworkの成長の軸となっているサービス、「powered by we」だった。



オフラインの世界にもデータ化による合理化が進んで行く。その旗をあげたのがweworkだ。weworkは、コワーキングスペースを行なっているが、ゴールとしているのは「ユーザーのストレスを軽減し、クリエイティビティを増すこと」だ。その方法として、気分が良くなるようなオフィスデザインにすること、そして自然発生的に会話が生まれる設計にすることを重視したのだ。そのため、コワーキングスペースが生まれたにすぎない。会話を生むためには、コーヒーやビールは飲み放題にするし、イベントは作るし、コミュニティマネージャーは作るし、オンラインコミュニティだって作るのだ。もしもそれがもっとも合理的に会話を海、クリエイティビティをます事になるのなら。気分がいいオフィスにするためには、UX部隊を作り、データ分析、機械学習、ユーザーヒアリング、デザイン設計を高速回転させ、どんどんオフィスをアップデートさせて行く。これが彼らの圧倒的な強みになっている。


結果的に、現在weworkは、人の働き方や、働くのにもっとも生産性が高い場所、気分を良くするために必要なもの、そもそも働くのに必要とされているスペースの広さなどについてのデータを集め続けたことで、amazonやairbnbなどから、オフィスデザイン設計をお願いされるまでになったのだ。また、「空間分析チーム」は80%の制度で会議利用の予測にすら成功している。今までは、「デザイン」と「かっこよさ」と「コンセプト」に任せていた部分が、ついにデータ化された証拠なのだ。



この考え方を転用させるとこうなる。


1、大学は、方針を迫られる。いかに効果的に勉強できるかを重視する大学や、いかに自由な発想をもてる大学にするかなどの方針によって、大学の校舎、クラス、図書館の設計など全てが変わってしまうからだ。伝統なんて言ってられない。全ては、合理的かどうかになる。

2、国会の形も変わるだろう。どのような形がもっとも生産的に議論を発達できるかを研究すれば、国会の会議は絶対にあの形であるべきでないのだから。やっと官僚も報われるようになるのだろうか。

3、商店街の形、カフェの形、家の形、電車の形、、、、どんどん変わっていきそう。


楽しみといえば、そうかもしれないが。





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