深圳で思ったこと。

深圳に行ってきた。深圳は本当にすごかった。伊藤穰一さんのあのTEDトークで一瞬喋っていた「深圳でイノベーションは生まれる」という言葉を脳内に埋め込んでおいて良かった。


尊敬する伊藤穰一さんの訪問記

中国・深川訪問記:世界の製造業のエコシステムを訪ねて - Joi Ito's Web - JP

彼のおかげでうちの学生たちは、我々の誰もが利益を享受しつつも、ほとんど目にしたり存在を認識したりすることすらないエコシステムを目の当たりにして、体験することができた。先週までは、学生たちの話やレポートを通じて間接的にはチェックできていたけれど、ようやく僕自身も bunnie と実際に深川を見てまわることができた。bunnie は、大勢では入れない場所に行くのだしフットワークが軽いほうがよいのでグループをごく少人数に抑えるべきだと主張した。非常に幸運なことに、僕の旧友である LinkedIn 創設者の Reid Hoffman(リード・ホフマン)と、MIT総長の Marty Schmidt(マーティン・シュミット)も興味を示し、都合も合ったため、奇妙な顔ぶれのミニツアー団ができあがった。ツアーの最初の目的地は、 AQS というカリフォルニア州フリーモントでも事業を展開している製造業者が運営する小規模の工場だった。同社は、主な事業として、回路基板にチップをとりつける作業をしている。工場内は表面実装(Surface-Mount Technology、SMT)用の機材であふれていた。コンピューター制御の空圧装置によってチップやその他の部品を拾い上げて回路基板上に配置するというものだ。何列にも及ぶSMT機器に加え、大勢の作業員がラインのセットアップ、機材のプログラミング、成果物のX線検査、コンピューターと目視による検査など、工程のなかで手作業のほうが経済的か、技術的に合理的な作業に従事していた。AQS は、メディアラボの学生である Jie Qi がデザインした回路ステッカーを作っている工場でもある。AQS の素晴らしいところは、bunnie の支援の下で、設立したばかりの企業や、中国国内で提携できる企業を見つけるのがこれまでは非常に困難だったであろうプロジェクトと密な連携をとり始めていることだ。そういったプロジェクトにとっては、起業家やうちの創造性豊かな学生との仕事にはつきものの、少量で、高リスクで、型破りなのが普通の注文がネックになっていたのだ。技術の面以上に印象的だったのは、工場長の John や、プロジェクトマネージャー、エンジニアなど、bunnie が紹介してくれた人々だった。見るからに勤勉で経験豊富で、頼りがいがあり、bunnie や僕らの友人たちと仕事をするのを楽

joi.ito.com



4日間のまとめを書こうと思ったが、それだと面白くないな、とふと思う。もし深圳に興味を持ってくれた方は、是非記事を読んで見てほしい。僕が書くよりよっぽど分かりやすいはずだ。


元チームラボの高須さんの記事

お世話になった東大准教授伊藤さんの記事


深センがだいたいどんな感じなのか、それはこの観察会に参加している方々のブログを読むのがわかりやすい。僕なんかよりもすごい方々が沢山回って感想を書いていらっしゃる。



日本人は驚き、すごいと思い、ブログを更新し、だいたいは帰って行くだろう。それはそれでいいのだが、せっかく大学2年生の内に目の前で進化している街を見ているのだから、すごいなで終わらせたくない。なるべくこの燃えている感情をオンライン上で振りまいておきたい!


(いつも上っ面な発言で申し訳ないが)僕の今思う人生のミッションは「人類に人間とは何か?を問いかけること」だ。SF映画を観まくっていて最後に辿り着いた答え的な答えは、人間はどうせ新しい生物に負けてしまうのだから、人間は人間らしく生きるのが一番いいのではないか?という事だった。


深圳でも同じ感情が出てきた。中国の成長率の発表に対して「どうせ改ざんしてるんだろうな、、。そんな成長しているわけがない」と思っていたついこの前の自分が恥ずかしい。中国はものすごい勢いで成長し、明らかに深圳はデータで証明される通りにそれを大きく支えている。プロトタイプを作り、実装し、作り直し、うまく行ったら成功、失敗したら潰れてまた新しいプロトタイプを作る。このエコシステムが深圳にはうまい具合に完成していた。


日本はこれを見ながら何をするべきか。負けないように経済政策を立てても無駄だろう。人口、勢い、資金力全てにおいて絶対に勝てない。では何をするべきなのか。そう考えた時に、石川県加賀市で学んできた経験が僕を支えてくれる。


【ステータスや肩書き、権威や権力をすべて捨てて、あえて故郷に戻って自分のやりたいことをやってみるのも当然あり。人それぞれ、やりたい方向に進んでいくと、住む場所が海外になったり、東京になったり、地方の地域になったりする。人生に勝ち負けはない。人それぞれなんだ!!!】


GDPで勝つことが日本人の生きる目的なのか。それは違う。経済成長によって忘れ去られたもの、見失っていたもの、捨ててしまっていた大切な物事。これを再発見し、より人それぞれ人間味のある生活をすること。これこそが目的なのではないか。


おそらく、深圳も30年くらいたった高齢化時に、こう考え始めるはずだ。「経済成長によって何かを失ったぞ。捨てられてきた物事とは何だ!?」その時に、日本は深圳の人たちが参考にできる素敵な例になっているのが次の時代で勝つ方法ではないだろうか。


日本は多様な文化を取り入れた伝統がある。この伝統の何を残し、何を進化させるのか。

昭和に僕たちの父、祖父世代が築き上げてくれた物だってある。古いしきたりを無くし、どの風習を残すべきなのか。

また、人間として技術革新の中で失ってきた人間性もあるはずだ。私たち人類は何を失い、何を進化させるべきなのか。


これを少しずつ考えていき、人類に少しずつ「人間とは何か?」を問いかけて行けたらなと思う。

深圳はすごい。すごいからこそ、WeChatの最初の画面のように地球の外から地球を俯瞰して、何をするべきかを考えていきたい。面白かった。紹介してくださった方々、一緒に回ってくださった方々、時間を使ってお話ししてくださった方に本当に、本当に感謝をいたします。ありがとうございました。感謝を込めて、人類のシンギュラリティまでに僕たち若者ができることをやりきります。


まずはみんなで深圳ツアーを開いてみたい。深圳に学生コミュニティを作りあげ、日本と深圳をグローバルコミュニティでつなぎ、少しずつ学生のグローバルコミュニティを築いて行きたい。


東京で大量のアイデアを深圳に送り込み、深圳でプロトタイプを作りまくる。

Made in Chinaっぽくならないようにドイツやデンマークでマーケティングをする。

こんなことが学生コミュニティのなかで完結するようにして行きたい。


若者は絶対に世界を変える。




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