Uber eatsの配達をして2つの未来を妄想した。

大学4年の秋学期が始まった。卒業旅行の予定でスケジュールが埋まりつつある。はあ、これが人生最後の夏休みというものか。あまりにもお金に余裕が無くなってきたものの、不定期に旅行があるため定期的にシフトに入ることは出来ない。そんな経緯でUber eatsのデリバリーを始めることにした。今回は、そのデリバリーをしながら感じた2つの未来について書いて行きたいと思う。

1. Uber eatsでの配達について

私はバイクを持っていないので、家にあったママチャリのような自転車を使って、地元の周りでデリバリーを行なっている。デリバリー用のアプリを開いていると、突然Uberから通知がやってくる。タップすると、食事の受け取り先のお店と住所が表示される。だいたいは、マクドナルドやケンタッキーのようなチェーン店。たまに個人経営のお店や小さなタイレストラン、タピオカ屋さんのデリバリーもある。食事を受け取ったら、ちゃんとリュックにしまい、もう一度アプリをタップすると、次は配達先の住所と名前が表示される。そこまで自転車で漕ぎまくり、食事を配達する、という流れになっている。注文するお客さんはだいたい赤ちゃんがいて外出できない家族、20,30代の仕事で自宅やオフィスにいる人たち、家にいるのが好きそうな20,30代の男女だろう。思っていたよりも大人数のパーティ用に注文するような人はいないようだ。配達が終わり、もう一度アプリをタップしてしばらくすると、アプリに自分が稼いだ値段が表示される。(この瞬間はちょっと嬉しい。)大まかな流れは以上だ。これをとにかく繰り返し続けることで、収入を得ることができる。時給1000円の時もあれば、時給1500円になる時もあれば、時給800円という泣きそうな時もある。すべではコツとタイミングだろう。


2. 妄想した1つ目の未来「テクノロジーに支配される人間」

このデリバリーの作業というのは、体に不自由がなければ誰でもできる仕事だ。アプリに指示された方向に移動して物を運べばいいだけなので、人間関係もくそもない。しかし、Uber eatsはただの単純労働ではないのが面白い点だ。この仕事を指示しているのは人間ではなく、アプリというテクノロジーなのだ。


配達依頼が来なくて少しイライラすることがあるが、私たちはイライラする対象が人間ではなく、テクノロジーにイライラしているのだ。

Uber eatsでは、ドライバーの数が足りなくなる雨天時や深夜時間帯、混雑時に配達料金を一定区間のみ1.1倍にする。それにつられて、ドライバーは運転するつもりがない時間や地域で配達を行なったりする。こういう時に、テクノロジーに自分自身がコントロールされている気分になったりするのだ。


テクノロジーに対して感情を抱いたり、テクノロジーに行動をコントロールされたり。この感覚というのは、未来社会ではかなり当たり前になるのではないだろうか。近い将来、あらゆる仕事はAIによって置き換えられると言われている。そして新しく生まれる仕事というのは、もしかするとテクノロジーにコントロールされながら行う仕事なのではないだろうか。これは、落合陽一氏の"AI×BI的人材"、すなわちテクノロジーに管理してもらいながら生活できるレベルのお金を稼ぐことのできる人に近いと思う。ベーシックインカムや、誰にでも出来る仕事をしながら、人間はそこそこの給料をもらい、生活をしていくことが出来る。。。


ちょっと、ディストピア、、?


3. 妄想した1つの未来「誰でもお店出店」


Uber eatsの配達をしていて、1つデリバリー専用のハンバーガー屋さんがあった。特に大きな看板もなく、お店の作りも非常にシンプルだが、めちゃくちゃ美味しそうなハンバーガーを作っていた。それで、思った。


「ついに飲食店もウェブで出店できるようになったのか!」と。


今まで飲食店を経営しようと思った場合、基本的に初期コストが1000万円くらい必要だった。しかし、これからはウェブ上(またはデリバリーサービス上)に良い感じのウェブページを作り、デリバリー専用にしてしまえば、配達人材を雇う必要もなく簡単にお店を回すことが出来る。つまり、


「料理が上手い人であれば、簡単にお店を出店できる未来がくるのか!?」

という未来を想像できる。(確かに食品安全管理などの壁はある)


建築関係の人たちの周りで地域社会圏主義という考えがある。500人くらいで1つのコミュニティと仮定して、それぞれの家が、地域社会の中で仕事をしながら土日はお花屋さんをやったり、夜だけバーを開いたりと、気軽に趣味を副業にできるコンセプトだ。こうして地域内でそれぞれが支え合うことが出来れば今以上に豊かな暮らしが出来るのでは?というものだ。(違ってたらごめんなさい、、)この考え方に、先ほどの話を組み合わせると、地域内版Uber eatsを作って、料理が上手すぎて余ってしまったご飯などをアプリ上で販売できて、たまたま夜ご飯食べるものがなくて困ってる人がそれを購入することができるようになる。運ぶのはデリバリー専門の人がやればいい。ただ1回の取引だが、美味しかったら、次会った時に「この前の青椒肉絲美味しかったです!」みたいな会話が生まれる。信頼が積まれていく。。。


なんか、豊かじゃないですか?


4. まとめ〜


ということで、Uber eatsの配達をしながら思いついた2つの未来を書いてみました。1つは、ちょっと怖いディストピア感ある未来。もう1つは、地域内の少し豊かになりそうな未来。皆さんはどう感じましたでしょうか〜


宣伝:Uber eats、よかったらデリバリーしてみてください。

こちらから、Uber eatsに飛びます。笑


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