イーロンマスクが、SF映画好きだったって話を聞いてから、
ちょっと興味を持ち始めて、色んな映画を観て来たけど、本当に面白かった。
未来についてどんどん興味を持って、ついに本までも読み始めたってわけ。
この本はSFの話ではなくて、実際に人工知能ができるまでどのように変化して来たか、
そしてこれから政策としてどのようなことをして対策するべきかが書いてある。
最初の方はめちゃんこ面白い。
特に、ムーアの法則とチェス盤の残り半分の話。
ムーアの法則とは、「一ドルで買える集積回路の演算能力の合計が18ヶ月で2倍になる」っていうこと。最初は2年に一回だったけど、修正したらしい。
でもね18ヶ月で2倍でやばい。
1、2、4、8、16、32、64、128、256、、、。
最初の方は2倍だけど成長が早く無い。
でも時がたつに連れて、指数関数的にどんどん早くなっていく。
なぜか。それはデジタルの世界には、物理的な限界のようなものが少ないから。
で、その回路を層にして束ねていくことで、集積密度をあげていっているってわけ。
これはまじですごい。今の時代はチェス盤の半分を通過したところ。
残りのチェス盤の半分のコマ数分、また18ヶ月ごとに倍になっていく。
最初は1が2になるだけだったのが、
今では20000が40000になっていくようなもん。
やばいでしょ。
こうやって技術は革新的に変化している。
今じゃ普通のiPhoneは10年前ではガラケーだった。
この変化だけでも驚きなのに、この先の10年は、それよりもビックなことが起きていく。
そりゃ、社会も変わりまくる。理解できるわ。
最後の方は、この著者、MITスローアンスクール教授の方の政策提言。
イデオロギーはない主張をしていたけど、政策提言になると、内容が普通になる。頭かたいのかなぁ
さあ、思いついたことを書いていく。
夜中だから気合を入れて書いていこう。
音楽はやっぱりスタートレックのメインテーマ。
火星に行きたくなる。
その先にはどんな生命体が待ち構えていて、地球のことをどれくらい知ってるんだろう。
その生命体は、植物のような感じ?それとも、バルカン人のような感じだろうか。
おっと、本題に戻る。
「国民総生産は高貴な詩作も知的な議論も数えない。人類の機知も勇気も、知恵も学びも、思いやりも博愛も。つまりGNPはあらゆるものを計測するとしても、人生を価値あるものにする要素は計測しない。ーロバートFケネディー」p.179
定型的な業務が自動化され、人間には創造性の発揮が一段と求められるようになれば、人的資本への投資は今後ますます重要になるだろう。 p.198
「人の価値」がGDPには含まれないわけだ。
モノの資本で決められた指標を使うのも時代遅れになりそうだな。
人的資本っていうやつ。カフェの企画に生かしたいってずっと考えてきて2週間。
デール・ジョルゲンソンとバーバラ・フラウメニによれば、アメリカにおける人的資本の価値は、物的資本の価値の5〜10倍に達するという。p.197
調べてみたのだが、p.230にあると書いてあったのに、5〜10倍になると書いてなくて、ちょっとわからないけれど、人的資本をhuman capitalといい、物的資本をnonhuman capitalといい、これからの会計はこの二つを合わせるべきだっていう論文であることは理解した。
これは、人間にとっては吉報だ。多彩な感覚器官を備えているおかげで、人間はデジタル技術よりもずっと広い枠で考えることができる。コンピュータの視覚、聴覚、さらには触覚が日々長足の進歩を遂げているとはいえ、人間の目や耳や皮膚はずっと多くのことを感じとる。p.311
映画トランセンデンスを観て思ったけれど、やっぱり生身の体と、データ上の体って同じでも同じじゃ無い。なぜか、それは目の前に人間がいると視覚だけでなくて心臓は緊張でバクバクするし、相手が動くときの体の匂い、そして喋る時の体の動きを触覚でも感じ取れる。5感全てで感じることと、データと視覚だけで感じることには違いがあるのだ。人工知能には5感がない。人間は感じられる手段が多い。これはいける。アートや創造性はAIに勝てる理由はここなのかもしれない。
人間の創造性によって機会の分析力が高められることはめずらしくない。p.325
チェスの大会で、あるプロが想像もつかない手を打ったそうだ。
これは、誰もが気づかなかった新しい手であり、それをコンピュータは記憶した。
人間が新たな手を作り、コンピュータはそれを暗記していく。
人類がアートを作り、コンピュータは知性を増やしていく。
アート(今まで誰もが思いつかなかった、あ、そうくるのかっていう創造性。それの表現の仕方はテクノロジーの発明や美術作品や、イノベーションなど様々。)こそが、人間の最後の産物なんだな。
規制は二つ以上重なると、新規参入に障壁ができること。
経済成長こそが雇用を作り賃金を上昇させるから大切だということ。
アメリカでは1000億時間の渋滞があるという。だからもっと値段をあげて、渋滞が無い状態にするべきだっていう考えかた。
どれも、あ、そうだなって思った。経済知らなすぎてやばいって思った。
その理由は、冒頭に引用したヴォルテールの名言の中にある。
「労働は、人間を人生の三悪。すなわち退屈、悪徳、困窮から救ってくれる。」p.373
ベーシックインカムは、たったの困窮しか解決してくれないから、難しいよねっていう話。
退屈、悪徳から救うならやっぱり地元コミュニティだなぁとか、ね。
これらのアイデアには、有望な点もあるが問題点もある。繰り返しになるが、大切なのは自由な発想である。ほかにももっとよいアイデアがきっとあるはずだ。p.390
著者が政策提言をしているところ。
今、未来の世界から考える政治インスタメディア作ろうとしてるけど、
俺らが考えようとしてたけど、みんなに考えてもらえるような感じにできたら楽しそうだな。
フォローしてて、アイデアをコメント欄に書いて、面白いと思った人に、何かをプレゼント的な。
それは、テクノロジーが意図せず引き起こす予想外の重大な副作用である。たとえば災害、人類の存続を脅かすような物体や生命体の生成、自由の抑圧といったことが考えられる。p.400
テクノロジーの発展が何か問題を起こすことに繋がる可能性だってある。
政治が関わる大切さが垣間見える。
私たちが技術決定論者でないのは、このためだ。技術が未来を決めるとは考えないからこそ、本書では三つの章を割いて政策提言を行った。こうした政策が実行されるなら、ゆたかさを共有する社会をきっと実現できると信じている。p.408
僕たち人類がこれから訪れる未来を考える知性を持たなくなる時代がくるんだろね。
未来が読めない人たちが法案改正なんてやってられない。
政治家は、時代遅れの仕事になっていくんだろうな。
そして、新たな意味をもつ政治家がこれからは誕生していくんだろうな。
まぁ武田信玄のような政治家だった時代から、今のような政治家の時代へと変化したのなら、
これからまた変わった政治家が生まれるっていうのも理解できる。
この今の感じの政治家はおそらく俺ら世代くらいで終わりだろう。
だからこそ、未来を人工知能などの知性に任せるためにも、
最後の徳川政権よりも美しい終わり方にしてみたいな。
とか考えちゃったりね。楽しかった。
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